アレルギー性鼻炎に対する、CO2レーザーによる下鼻甲介焼灼術（鼻粘膜レーザー治療）に対応しました。
鼻粘膜レーザー治療とは？
鼻粘膜のうちアレルギー反応を起こす最大の場である下鼻甲介粘膜上皮をレーザーで変性させ、粘膜のアレルギー反応を抑制させる治療です。
期待できる効果
鼻づまりの改善、くしゃみ・鼻水の減少効果が期待できます。効果は個人差がありますが、半年〜2年ほど持続します。
適応となる方
・鼻炎症状（くしゃみ・鼻水・鼻づまり）のうち、鼻づまりの症状が強い方
・ハウスダスト、ダニに対するアレルギー性鼻炎があり、1年中症状のある方
・薬の効果があまり得られない方
・花粉飛散シーズン中の症状がひどくてつらい方
・妊娠を予定している方や授乳中の方、お薬が飲めない方
費用
3割負担の場合、両鼻で約10,000円です。
注意点
・血液をサラサラにする薬を内服しているなどで血が止まりにくい方や循環器疾患をお持ちの方は医師へ相談してください。
・手術後２～3週間は鼻粘膜のむくみが生じたり、かさぶたができたりすることで鼻づまりの症状が一時的に強く出ますが、徐々に改善していきます。
・治療後1か月は、1〜2週に1回の頻度で通院していただきます。
・花粉症の方は、花粉飛散時期に治療を行うと効果が十分に出ない可能性があります。
・鼻中隔（左右の鼻を隔てる壁）の曲がりが強い方は、器械が鼻の奥まで入らず十分にレーザーを照射できない可能性があります。
・治療当日は、血行が良くなるような行動（激しい運動・飲酒・入浴など）はお控えください。
当院の鼻粘膜レーザー治療の特徴
内視鏡下鼻内手術で用いるハイビジョンの手術用硬性鏡を用いながら治療を行います。
鼻内を鮮明な画像で確認しながら、安全・確実に処置が可能です。
治療の流れ
治療を希望される方は、火曜午前／午後・木曜午前・金曜午前／午後・土曜午前の弦本惟郎医師の診察を受けてください。問診・診察により治療適応があるか判断します。治療枠に空きがある場合、当日の治療も可能です。
治療の内容
麻酔液と止血剤が染み込んだ綿を鼻の中に挿入し、鼻粘膜の麻酔を行います。麻酔時間は15分から20分くらいです。麻酔終了後、鼻粘膜を内視鏡で確認しながらレーザーで焼灼していきます。
レーザー焼灼を行う時間は両鼻で10分程度です。
焼灼後、出血がないことを確認して治療終了となります。
