当院では鼻の日帰り手術局所麻酔にて行っております。
(鼻の手術に関しての一般的な情報は「鼻の日帰り手術について」をご確認ください)


当院における
日帰り手術の基準

当院では患者さんの安全を最優先に考え、手術を実施のために以下の基準を設けています。
基準を満たしていない方については、手術は行えません。
また、下記に該当しない場合にも、術前診察にて主治医が適応外と判断した場合には手術を行えないことがあります。
当院で手術を行えない方でも、手術によって症状の改善が見込まれる場合は、他の医療機関をご紹介することが可能です。ご希望の方はご相談ください。

当日のお迎えから翌日までの成人したお付き添いの方の確保が可能である
当院からご自宅までの所要時間が1時間以内である
手術後24時間は車の運転が必要ない
心臓病*1,脳血管障害,神経筋疾患, 精神疾患の合併がない
高血圧・喘息の合併がない、またはあってもコントロールが良好*2である
糖尿病の合併がない、またはあってもコントロールが良好*3である
慢性腎不全*4や肝機能障害*5の合併がない
治療中の悪性疾患(癌)がない
血をサラサラにする薬を使っていない
女性ホルモン(ピルなど)を使用していない、または使用していても手術前後の休薬が可能である
解熱鎮痛剤にアレルギー(アスピリン喘息を含む)がない
手術前後2週間以上の禁煙ができる
喫煙数(いちばん吸っていた頃)×年数が1000以内である
15歳以上かつ70歳未満である
妊娠の可能性がない
重度肥満(BMI値*6が30以上)でない
仰向けで寝ることができる
(麻酔を受けたことがある方のみ)過去に麻酔をうけた際、体調不良などなく終了した
日本語での意思疎通が可能である
手術後、自宅での自己管理が可能である

*1 心臓病…不整脈、心筋梗塞、狭心症、動脈瘤、ペースメーカー装着中など

*2 コントロール良好な高血圧…治療により収縮期血圧150mmHg未満

  コントロール良好な喘息…治療により1年以内に喘息発作がない

*3 コントロール良好な糖尿病…内服治療のみでHbA1c7.0未満

*4 慢性腎不全…持続する腎障害の指摘・糸球体濾過量(GFR)が60 mL/min/1.73 m2 未満がある方

*5 肝機能障害…肝不全、B型肝炎、C型肝炎、インターフェロン治療中の方

*6 BMI(kg/m²)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)


術前診察 ➡ 手術 ➡ 術後診察
の流れ

手術をご希望の方は、以下の流れで診察・検査を受けていただきます

1
外来診察
術式決定 

はじめに「手術専門外来」の受付をお願いします
(「通常診察」での受付の場合、混雑状況によっては対応できかねる場合があります)
問診・診察・各種検査(CT検査/内視鏡検査/アレルギー検査など)から手術の必要性の確認を行い、手術内容(術式)を決定します
状況に応じて、まずは薬剤治療を開始しその効果を見て手術をご提案する場合もあります
合併症などで当院での手術が困難と判断した場合は、適切な医療機関へのご紹介も可能です
※鼻の手術外来受診の際は、お薬手帳を持参するなど、服薬状況がわかるようにご準備ください

2
手術日決定
術前検査

手術の方針が決まると、手術日を決めます
手術日の決定後、安全に手術が行える全身状態か確認目的に、手術日の4週間前~2週間前までに術前検査(血液検査/心電図など)を行います

3
術前検査結果説明
手術説明

術前検査後、1〜2週間頃で結果をご説明します
検査結果に問題がないことを確認した後、手術のくわしい方法や術前の服薬指示などの注意事項についてご説明します
説明の際は、ご家族の方もご同席いただけます
術前検査で異常値などを認めた場合は、適切な医療機関へのご紹介となる場合もあります

4
手術当日

当日は万全の体調で、予約の時間に間に合うようご来院ください
術後は車やバイク、自動車の運転はできませんので、必ず公共交通機関をご利用ください
体調確認の診察後、手術開始となります
当院の手術は、局所麻酔下の日帰り手術です
手術の所要時間は、1~2時間程度です
術後は出血などの状態を診察し、問題がなければお付き添いの方と一緒にご帰宅となります
ご帰宅の際、術後専用の24時間対応可能な連絡先をお伝えします

5
術後診察

鼻の手術後は原則翌日または翌々日に出血量の確認のために受診いただきます
手術から2~3カ月は、1週間~1カ月に1回の頻度で診察となります
手術から2ヶ月~半年ほどで治療は終了となることがほとんどですが、診断によっては長期の経過観察などが必要となる場合があります